ヤマノキッカケ

土と言えばまず農業とか土器なんかを連想するが、山もまた土の塊であり、テント泊した時なんかはグランドシート越しに土の感触を感じたりして、まるで大地に抱かれているような気分になる。

すっかりご無沙汰なのだが、以前はよく山に登っていた。

元々僕は山には興味がなかったのだが、あるキッカケがあった。最初に入った会社にいたバイク好きの先輩の影響で僕もオフロードバイクを買い、林道を探しては走っていた。で、ふと一服した峠に山があって、なんとなく登ってみたら思いのほか気持ち良かったのある。

当時は山の基本を何も知らず、オフロード用の装備を脱いだだけのTシャツ姿、手拭いとペットボトル1本だけを持って山に登っていたので、ずいぶん無謀だったと思う。道中、見知らぬおじさんやお姉さんがよく僕に声をかけてくれた。

駐車場に止めてたバイクのお兄さんかい?

今日はどこまでいくの?

お菓子食べる?

今日は昼から天気が崩れるらしいなぁ。

何度かそんなことを繰り返し、山に登ることを旅の主目的にするようになってようやく気づいた。あの時、あの人たちは、僕の軽装を見て心配し、あるいは窘めてくれていたのだ。

それ以来、基本の技術を学び、それぞれの山にふさわしい装備を身につけて登るようになった。雪山を登りザイルも多少は使えるようになった。それでも何度か危い思いもしたが、おかげさまで大きな事故もなく山行を終えられている。

雄大な自然の中で、自分の小ささを感じたり自分の悩みが些細なものだと思えたりしたこと。それがあったから、何度かの人生の転機でもナニクソ!と踏ん張って来られたのかも。

なので、山のキッカケとなるバイク旅を教えてくれた先輩、山で出会ったおじさんやお姉さん、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました!

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この記事を書いた人

電子機器メーカーエンジニアから、一念発起して農業を学び始めたオジサン学生。マレーグマの如く土をほじくり返す毎日です。

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