キハマスゲとやらの雑草によって、腰が撃破されたお話。
今週は、いよいよ露地にも畝を作り始めました。この日のために、先週のうちにあらかじめ元肥を仕込んでおいたのだ。前にハウス内の区画で、一人作業による畝作り&マルチ張りを経験済みなので、今回は比較的スムーズに作業が進む。が、作業を終えてふと圃場を見ると、なんだか奥の方に雑草が増えている!どうも数日前に降った雨で雑草が元気になったみたい。
正体を確かめようと抜いてみると、指にプチっという感触が伝わる。こりゃ、根っこが切れちゃったなと思い、改めてスコップで深くまで掘ってから抜き出してみた。
抜いたそれには、真っ白な根っことコブのようなものが付いていた。これって、先週習ったトマトのネコブセンチュウによる被害状況に似ている?だけど、なんだかちょっと違うような。。。
先生によると、こいつはおそらくキハマスゲではないかと言う。根っこに写真のようなコブが付いていて、このコブを塊茎というらしい。圃場に元々あったものでなければ、牛糞堆肥に混じっていたものではないかと。
先生、こいつ、ウネっちゃっても (耕運して畑に漉き込むこと) いいですかね?
そんなことしたら、余計に増えるよ!
どうやらこいつは、塊茎を薬で退治するか、物理的に排除しないといけないらしい。下手にウネってしまうと、塊茎が割れて、割れたそれぞれの塊茎からまた生えてくるらしい。ヒー!
自分なら除草剤を使うね、と先生は言うが、僕はちょっと悩んだ。実は、この露地では特別栽培(農薬を減らした栽培方法)も実践するつもりなのだが、特別栽培で使用できる農薬の回数は慣行栽培の約半分近くに厳しく定められているので、貴重な使用可能回数をいきなり1カウント使ってしまうことが嫌に思えたのだ。
どうするかちょっと悩んだけど、やるしかない、今回は頑張って手作業で抜き取ることにした。何事も経験、試しにどのくらい時間がかかるか計測してみよう、くらいの気分で始めたのだが。。。
昼から作業を初めて、もう夕暮れになる頃になっても半分も抜けていない。しかも、僕の腰はいつの間にか凝り固まっていて、起きあがろうとした瞬間、お辞儀しているような姿勢のまま動けなくなってしまった。
ぐっ、だめだ、完全に腰が撃破される前に、、、今日は撤収!!この日は家に帰って風呂に入り、先生のアドバイス通りストレッチをしてから寝床についた。
そして翌日は時間が取れなかったので、翌々日にあらためてキハマスゲに対峙する。が、よくみると、一昨日抜いた場所にはもうすでにちらほらとヤツが居るではないか。
この時も一瞬、いまからでも除草剤を使おうかと悩んだ。が、なんだかここで薬を使うと負けのような気がしてきてしまったので、意地を張って試合続行である。で、この日もひたすら抜くこと約半日。ようやく見渡す限り土だけの美しい畑を取り戻すことができた。
結局、すべてのキハマスゲを抜くのにかかった時間は7時間。やりきった達成感はあるが、もしもまだ塊茎が残っていれば、またヤツは生えてくるかもしれない。いや、たぶん、生えてくるでしょうね。
ちなみに、除草剤を巻けば、準備や片付けを入れても小一時間で済んだだろう。且つ、除草剤は葉から吸収されて塊茎に届いて死滅させるので、効果は抜群みたい。しかも、ちゃんと使用ルールを守れば作物への影響はないので、人間も草も同じ、状況次第で薬をうまく使うことが大事だと痛感した作業でした。
あとはこの状態を維持できるように、雑草を見つけ次第抜いて、なんとかやってみたいと思います。あ、その前に、露地周りの通路に生えている草も刈らなきゃ。。。ん、草刈機、使おうっと!
コメント